今回のお話は?
- サステナブルってなに?
- ジーンズが及ぼす環境破壊とは?
- ジーンズブランドによる対策は?
- リーバイスが行う取り組みとは?
- 消費者ができることってある?
- リーバイスにも負けない取り組みをしている日本のジーンズブランド3選
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ジーンズは環境汚染?ジーンズとサステナブルの関係性は?
そもそもサステナブルってなに?
まずはじめに、そもそもサステナブルとはなにかといいますと、意味としては「持続可能な」という意味になりますが、最近一般的には「持続可能な社会」という意味で使われています。
「持続可能な社会」とは環境を破壊、汚染せず、有限な資源を使いすぎず、その上で経済活動を行い安定した社会のことです。
また、サステナブル(形容詞)の名詞としてサステナビリティという言葉もよく使われます。
よく似た言葉にSDGsと呼ばれるものがありますが、SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発をするために2030年までに達成すべき17の目標のことです。
つまりどちらも方向性は同じです。
サステナブル、サステナビリティが概念なのに対し、SDGsは具体的な目標という違いはありますが、どちらも目指しているのは「持続可能な社会」です。
ジーンズは環境汚染?
このような取り組みの中で、アパレル業界は国連貿易開発会議に世界2位の汚染産業と指摘されるなど矢面に立たされました。
その中でもジーンズ(厳密にはデニム生地)の環境破壊の深刻さは問題となりました。
原料であるコットン製造時に使用される大量の水によって起こる枯渇。
その過程で使用される農薬の量。染色、洗浄に使用した有毒物質を含む水の排水による汚染。
他にもマイクロファイバー汚染なども問題視されています。
実際にジーンズ1本分のコットンを製造するには10,000Lもの水が必要になると言われているように問題は深刻です。
そのため、ジーンズ製造時のこのような問題に対し、ジーンズを製造しているアパレル企業は対策が求められました。
ジーンズブランドによるサステナブルな取り組みとは?
現在、どのアパレル企業もこの問題の解決に向け積極的に取り組んでいます。
例を挙げると昨月サステナブルな素材で製造された501®ジーンズをリリースしたことが話題にもなった有名ジーンズブランド「リーバイス」は最も力を入れている企業の一つです。
新たな節水技術により10億L以上の節水に成功していたり、サステナブルな素材の開発・使用、破棄されたジーンズの再利用、また消費者の不要な衣類の引き取りサービス(クーポン券と交換)など製造だけでなく様々な分野で取り組んでいます。
他の企業に関しても様々な方法で問題に取り組んでおり、またその方法がある意味その企業の特色として受け入れられていたりするなど、昨今においてはただ問題に向き合うのではなく、どう向き合うのかが重要視されているといえるでしょう。
出典:LEVI’S 501® PLANT-BASED ジーンズ
私たち消費者にできることとは?
では私たち消費者にできることはないのか?というとそうではありません。
例えば環境に配慮して製造されたサステナブルなジーンズを購入することも貢献していますし、他にも同じジーンズを長く使用することや、古着を購入することも貢献しているといえるでしょう。
また履けなくなったジーンズをそのまま破棄するのではなく前述したような引き取りサービスを行っている所で引き取ってもらうのもいいことですね。
ただし、無理のないできる範囲で協力するようにしましょう。決して無理をする必要はないですからね。
サステナブルな取り組みをする日本のジーンズブランド
このように環境問題について積極的に取り組まれていますが、では日本はどうなのか?というと日本も負けてはいません。
各企業とも問題に向き合い、様々な方法やアイディアで取り組んでいます。
今回はそんな中の3つの日本のジーンズブランドをご紹介します。
EDWIN(エドウィン)
出典:EDWIN ONLINE MALL サステナブルなジーンズへと進化した「503」
まず最初は誰もが知る日本を代表するジーンズブランド「EDWIN」です。
EDWINは節水をはじめ、大型の排水処理施設により排水した水を水道水レベルまで浄化するなど、積極的に環境問題に取り組んでいます。
他にも染料の使用量を新技術により従来の20%まで減らす、脱色に薬品、水を使用しないなど、それは多岐にわたります。
また、製造時に排出される裁断くずやはかなくなったジーンズを生地としてリサイクルし、その生地で新たな製品を製造する循環型プロジェクトも行っています。
また製造だけでなく素材にもこだわっていて、EDWINを代表するジーンズ「503」も生地は先述した循環型プロジェクトでリサイクルされたデニム生地を使用し、他の素材も環境にやさしいものを使用した、サステナブルなジーンズへと進化しています。
JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)
出典:デニム研究所 バナナの茎部を使用した「バナナデニム」
続いては「JAPAN BLUE JEANS」。
こちらは元々「桃太郎JEANS」の海外ブランドとして誕生しましたが現在では国内の販売もしているブランドですね。
こちらも新たな浄水施設により80%もの水のリサイクルに成功したりと積極的に取り組んでいるのですが、その中でも特徴的なのが大量に廃棄されるバナナの茎部を使用した「バナナデニム」です。
これぞ環境問題に取り組むだけでなくその中で独自性を生み出した一例といえるでしょう。
SHIMA DENIM WORKS(シマデニムワークス)
出典:SHIMA DENIM WORKS 「バガス」を原材料に使用したデニム生地が特徴。
最後は「SHIMA DENIM WORKS」。
こちらは沖縄発のブランドなのですが、なんといってもその特色は、商品に沖縄の特産品であるサトウキビの搾りかす「バガス」を原材料に使用したデニム生地を使用していることです。
他にも下取りサービスなど商品の循環を目指す活動や染色に薬剤を使用しないなど、環境にやさしいものづくりが随所にみられます。
【まとめ】
- ジーンズ製造時の枯渇など多大な環境破壊が問題となっていた。
- そのため現在はジーンズブランドは対策に取り組んでいる。
- 特にリーバイスのこの問題に最も力をいれている企業の一つ。
- 私たち消費者にもできることはある。
- 日本にもリーバイスに負けていないほど取り組んでいる企業がある。
こういう問題は難しい部分がありますねぇ。
ですが私たちが普段何気なくはいているジーンズ(デニム生地)が原因で環境破壊がおこっていることは事実です。
なのでジーンズ自体が存続できるかどうかの危機を迎えているのかもしれません。
それは今後のジーンズブランドの取り組み方次第といったところでしょうか。
ですが、ジーンズブランドはこの問題に対して真剣に取り組んでいますし、私たち消費者のリサイクルへの理解も変わってきていますよね?
なのでこの問題も乗り切れると信じています。
それにね最近ジーンズ人気のほうが下がってきていますが、本文のほうでも書きましたけど取り組みの中で独自性や新たなスタイルも生まれてきていますので、またそれもジーンズにとってはいい追い風になるんじゃないかと思いますよね。
あと消費者もできることはあるといいましたが、何度もいいますけど本当に無理のない範囲でいいですからね。
できる範囲でちょっとするぐらいでもすごく大きいことですから。色々な意見はあると思いますが私はそう思います。
ということで今回はこの辺で…
次回もよろしくお願いしますね~
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