スーツの由来・語源ってそうなんだ???スイートルームと同じ!?明日から使える小話・トリビア・ネタ

明日使える小話

みなさんが普段から当たり前のように着たり、着ている人を見掛ける「スーツ」

人生で1番着ている時間が長い服という方も多いのではないでしょうか?

みなさんもスーツを着る機会は多いのではないでしょうか。

今回はそんな「スーツ」の由来や語源についてご紹介していきます。

明日から使えるネタがたくさんありますよ~(笑)

スーツの袖口のボタンやジーンズの小さいポケットやなどについてはこちら↓

スーツの語源ってなに?

なんでスーツっていうの?

英語の「suit」からきています。

この「suit」には主に「一組、揃っている」という意味があり、そこから「一揃いの服」という意味でも使われています。

すなわちデザインや素材などが同じ上着とパンツ、スカートなどが揃っている服を「スーツ」といいます。

みなさんがよく着るスーツも同じデザイン、素材のジャケットとパンツやスカートが揃っていますよね?

だから「スーツ」なんですね。

他にもスーツといわれるものはたくさんあります。

他にもスーツと呼ばれる服はたくさんあります。

例えばスキューバダイビングの時に着るのも「ウェットスーツ」ですよね?

あれも上下揃っているからスーツなんです。

他にも作業着もスーツですし、変わったところでいえばウルトラマンのコスチュームもスーツです。

なので中に入る人のことを「スーツアクター」と言いますよね。

ちなみにこの様に世の中にはスーツと呼ばれるものはたくさんあるので、みなさんがイメージするスーツは厳密には「ビジネススーツ」といいます。

ウェットスーツ。これも上下揃っているのでスーツなんです。

背広の語源はなに?

最近は使う人が減ってきていますが、スーツのことを「背広」とも言いますよね?

この「背広」の語源については諸説あるのですが、一番有力な説はロンドンにある通り「サヴィル・ロウ」(Savile Row)が訛ったというものです。

「サヴィル・ロウ」→「セビルロー」→「背広」


この「サヴィル・ロウ」はオーダーメイドの名門高級紳士服店が多数ある通りなんですが、そこから転じて「スーツ」という意味で呼ばれるようになったそうです。

ちなみに他にも、単純に背中が広い服だから「背広」という説もあるんですが、「背広」という言葉が使われ始めた明治初期の文献には「セビロ」とカタカナで書かれていたこともあり、現在では有力ではないとされています。

背広とスーツ。同じものを指す言葉でも与える印象が違う気がしますね。

おまけ 「suit」の色々な使い方

「suit」には「一組、揃っている」という意味があると説明しましたが、それが転じて「suit」は色々な分野や場面で使われています。

例えば服装やアクセサリーがその人のイメージに揃っている(合っている)という意味から「似合ってる」と意味で使われたり、ポーカーなどのカードゲームでもマークが揃うことを「suit」と言ったりします。

他にも「訴訟」という意味があったりするんですが、みなさんがよく耳にする「suit」を使う言葉としては、ホテルの高級客室という意味で使う「スイートルーム」があります。

この「スイートルーム」はよく「sweet room」と間違われることが多いんですが、正しくは「suit room」なんですね。

ではなんで「suit room」かというと、リビング、ダイニング、ベッドルーム、キッチンなどが一通り揃っているからなんです。

また、よく「スイートルーム」のワンランク下の客室として「ジュニアスイート」があったりしますが、これはリビングが独立していないなど、一部揃っていない部分があるため「準スイートルーム」という意味で使われているそうです。

ちなみになんで「スーツルーム」じゃなくて「スイートルーム」なのかというと、アメリカ英語とイギリス英語の違いからなんですね。

というのもですね、アメリカ英語では「suit」の発音は「スート」(本来スーツは複数形「suits」の発音)なんですが、イギリス英語の「suit」の発音は「スイート」と、同じ英語でも発音が違うんですね。

そのため、上下揃った服装を意味する「suit」はアメリカ英語の発音から「スーツ」と呼ばれ、高級客室を意味する「suit」はイギリス英語の発音から「スイート」と呼ばれたため、同じ「suit」なのに読み方が違うということが起きてしまったんですね。

なんでもごちゃまぜ文化の日本らしい現象ですね(笑)

スイートルーム。一通り揃っているからスイートルームというんですね。

スーツの由来って?

スーツの起源とは?

スーツの起源は16世紀のイギリスだといわれています。

当時の農民が農作業用に着ていた「フロック」が起源だといわれており、それが軍人や貴族に広まり、次第にスーツの元となるデザインに近づいていきます。

そして19世紀頃になると「モーニングコート」「燕尾服」が誕生します。

これらの服装は乗馬をすることを考えてデザインされていたように機能的で屋外での着用に適していましたが、1つ問題がありました。

それは裾が長く室内でくつろぐには不向きな点でした。たしかにコートを着たままソファでくつろいでって言われてもなかなかくつろげませんよね?それと同じような感じだったと思います。


そしてこの問題を解消しようと、裾を膝丈から腰丈まで短くして誕生したのが、スーツの原型である「ラウンジジャケット」なんですね。

その後、この「ラウンジジャケット」は貴族の間で流行となり、急速に広まっていくのですが、当時はあくまで貴族の服装としての側面しかなく、ビジネスで着用されるということはありませんでした。

いつからビジネスで使用されたの?

スーツがビジネスウェアとして使用されるようになったのは、19世紀末から20世紀にかけてのアメリカがきっかけです。

というのもアメリカはヨーロッパと違って、元々貴族文化なんてものはないですから、スーツも庶民が着る服装の1つだったんですね。

そしてスーツの質も上がり機能性や着心地がよくなってくると、徐々にビジネスでも着用され始めます。

そしてこの動きは、アメリカが大国になるにつれて世界的に広まっていき、今ではビジネススーツとして認知されるようになったんですね。

デザインが変わったり紆余曲折あってビジネスで使用されるようになりました。

日本でスーツが着られるようになったのはいつ?

スーツが日本に伝来したのは幕末のようです。

ですが当時は数も少なく高級品であったため、あくまで一部の富裕層や軍人が着用していたぐらいだったようですね。

明治時代に入り、礼服として洋服が採用されるようになってもまだ和装の方が多く、実際にスーツを着ている人が増えたのは大正時代に入ってからのようです。

いわゆる大正ロマンですね。いや~私あの和洋折衷感好きなんですよね。独特の味があるというか、建築物含めて大好きです(笑)

そして戦後になると機械の発達もあり価格がリーズナブルになるにつれて、一般市民にも急速に広まっていき、現在に至ります。

その間にはダブルのスーツが流行ったりだとか色々な日本独自のスーツ文化が生まれるのですが、それはまたの機会に……

まとめ

今回はスーツについてお話させていただきましたが、いや奥が深いですね。

現代ではビジネスとしての側面が強いスーツですけど、元を辿れば農作業で着る服装から始まり、軍人や貴族が着る服装を経て、現代のビジネスで着る服装に至る。と時代時代で色々な用途で使用されてきました。

ですが、だからこそスーツは丈夫でありながら、式典などフォーマルな場に適したデザイン、シルエットであり、機能的であるのだと思います。

色々な用途で使用されて、改良されてきた歴史があるからこそ、スーツという全てを兼ね備えた素晴らしい服装が完成したのだと思いました。

ちなみに私も学校や職場などで色々便利使いされてきたんですけど、このまま使い続けられたらスーツのように色々兼ね備えた存在になれるんでしょうか(笑)

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