年末の風物詩!年末に【第九】を演奏するのはなんで???明日使える小話

明日使える小話

今回は年末に【第九】を演奏するのはなんで???です。
もう最近は「年末といえば第九」と風物詩として定着してきましたよね。どれだけ定着したかというと、「第九」とググれば「第九 年末」と出てくるぐらいには定着してます。

でも思いません?「なんで年末に第九を演奏するの?」「関係なくね?」って(笑)
別に作曲者のベートヴェンも「第九」でも一番有名な「歓喜の歌」も別に年末に関係ないしな~ってね。

そんな年末に第九が演奏されるようになったのはいつからなのか?そこにはどんな思いや願いがあったのかをご紹介していきます。

演奏の始まり

まず、年末に「第九」の演奏を始めたのは日本ではありません。
1918年の大晦日に、ドイツのライプツィヒで演奏されたのが始まりです。

ではなぜそんな大晦日に演奏したのかというと実はこの1918年には大きな出来事がありました。それは第一次世界大戦の終戦です。
この4年にわたる大きな戦争が終わり、新年を迎える人々の願いは平和であることでした。
そして大晦日に平和への願いを込めて演奏したのが「第九」だったんです。

つまり年末に第九を演奏するのは平和への願い、祈りだったんですね。
この演奏は伝統となり初めて演奏されてから100年以上経った今でも演奏され続けています。

始まりの理由や背景を聞くと同じ演奏を聴いても捉え方が変わりそうですよね。
それにその願いが今でも続いているというところに、感慨深さや素晴らしさを感じます。

戦争に苦しんだ人々にとって切実な願いだったのでしょうね。

日本での始まり

では続いてはなぜ日本でも演奏されるようになったのかを見ていきましょう。
実は日本で演奏されるようになった理由は諸説ありまして、今回はその中でも有力な2つの説について説明していきたいと思います。

1つは、1943年12月学徒壮行音楽会で演奏されたのが始まりという説です。
この時、日本は第二次世界大戦の真っ只中でした。
そんな中、戦地に赴くために卒業を12月に繰り上げた学生たちの壮行会で演奏されたのが「第九」の「歓喜の歌」でした。
そして戦後、生還した学生たちが帰らぬ仲間たちへの追悼として同じ12月に演奏しました。このことが始まりとなり広まっていったという説です。

こちらは追悼として演奏されましたがその中には亡くなった仲間への思いはもちろん、今後このようなことが起こらないでほしいという願いもあったでしょうから平和を願うドイツの始まりと似ています。
やはり「第九」その中でも「歓喜の歌」には平和の象徴という側面もあるのではないでしょうか。

やはり第九を演奏することには平和への祈りが込められているのでしょうね。


そしてもう1つの説は、貧しかったオーケストラが年末の臨時収入として「第九」を演奏したという説です。
第二次世界大戦後、オーケストラは演奏の収入も少なく楽団員は困り果てていました。
そんな背景の中、1947年12月日本交響楽団が3日連続の「第九コンサート」を行い、これが絶賛され、以後年末に「第九」を演奏するのが恒例となります。恒例となった年末の「第九」は大人気となり年始を迎えるための安定した臨時収入となったそうです。
その後、1956年には群馬交響楽団が行った「第九」の演奏会が成功したことをきっかけに年末に行われる「第九」の演奏会は全国で急増し今に至るという説です。

こちらは今までとは全く違う方向の説でしたね(笑)
ですが「第九」がお客さんを呼べる曲目であり、その曲目の力によって当時の楽団員の切実な悩みを解決したという点において「第九」の偉大さが表れていますよね。

あとがき

いかがだったでしょうか?
年末に第九を演奏するには深い意味があり、特に平和への願いが込められているんですね。
そう思うと今までと演奏が違うように聴こえてきます。

この時期は演奏会はもちろんショッピングモールのイベントやテレビなどでも第九の演奏を聴く機会は多くあるかと思うので、みなさんも新年の平和を願って演奏を聴いてみるのもいいかもしれませんね。

にほんブログ村 その他生活ブログ 雑学・豆知識へ
にほんブログ村 ファッションブログ メンズファッションへ
雑学・豆知識ランキング
30代ファッションランキング


コメント

タイトルとURLをコピーしました